【インタビュー】薬剤師が”病院から病院に”転職して年収200万円アップに成功した方法

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病院薬剤師のやりがいと、尽きないお金の不安

薬剤師りん病院薬剤師として働いていると、やりがいを感じる瞬間はたくさんありますよね。患者さんと向き合える、チーム医療に関われる。その一方で、こんな気持ちになったことはありませんか?
「資格職なのに、給料が低い」
「同年代と比べて収入が伸びない」
「夜勤で体力的にきついのに、給料が見合っていない」
私自身も20代のころ、夜勤明けで疲れ切った体を引きずりながら「この収入で家族を支えられるのかな」と不安になったことが何度もありました。きっと、あなたも似た経験があるのではないでしょうか。
厚生労働省の調査によれば、一般病院で働く薬剤師の平均年収は550〜600万円ほど。ただしこの数字には主任やベテラン層も含まれていて、若手の20〜30代前半では400万円台前半にとどまることが多いのが現実です。
一方で、調剤薬局やドラッグストア、製薬企業では500〜600万円台の求人も一定数存在します。だからこそ「病院は続けたいけど、生活や将来を考えると収入が心配」という声はとても多いのです。
でも、病院で患者さんに寄り添い続けたい気持ち、簡単には手放せませんよね。
そこで今回は、「病院のまま」転職で年収を200万円アップさせたKさんの体験談を、具体策とあわせてご紹介します。
・病院薬剤師のまま転職して年収を上げた実例
・すぐに実践できる3つの具体策
・不安を乗り越えるヒントをお伝えします。


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体験談:総合病院から総合病院へ、年収+200万円の転職





まず、Kさんが転職を考え始めたきっかけを教えてください



新卒から総合病院で3年ほど勤務しました。業務は充実していたのですが、年収は400万円台前半。責任の重さに見合っているのか疑問を感じていました。ただ私は病院にこだわりがあり、企業や調剤よりも病院でキャリアを積みたいと思っていました。



最初から「病院のまま」年収アップを狙ったんですね。私も後輩からよく同じ相談を受けます。



はい。仕事内容は大きく変えずに、条件だけは妥協しないと決めました。



実際の転職活動はどうでしたか?



正直、順調ではありませんでした。条件にこだわったので5つの病院を受けました。最初に提示されたのは「試用期間あり・年収300万円スタート」。即答で辞退したら、数日後に「試用期間なし・年収600万円」に変更されました。その時、“条件は主張しないと届かない”と実感しました。



なるほど…。交渉が怖いと感じる人も多いと思いますが。



Kさん:怖さはありました。でも病院薬剤師の経験は市場で求められています。相場や責務を根拠に伝えれば、受け入れてくれる病院はあります。



職場に知られる不安はどうでした?



エージェント経由なら基本的にバレません。連絡も最初の電話だけで、あとはメールやLINEでした。
こうしてKさんは、病院間の転職で年収を400万円台→600万円へと引き上げました。
次は、Kさんが実際に取り組んだ「3つの具体策」を見ていきましょう。
病院薬剤師が転職で年収200万円アップした3つの具体策


① 日常業務を“見える化”する
病棟業務や服薬指導、ミキシング、チーム医療への参加など病院薬剤師の日常は強みの宝庫です。
- 小さな改善(申し送りの簡素化、残業削減)
- 資格(糖尿病療養指導士など取りやすい資格)
- 院内研修や勉強会の主催
こうした取り組みを1行メモにして、月末に整理するだけで十分。「やりました!」ではなく「どう良くなったか、何を成し遂げたか」という事実ベースの一言添えると、面接での説得力が格段に増します。
② 数字で成果を伝える
Kさんが特に効果を感じたのは「数字化」でした。
- 服薬指導件数:前任者月平均100件 → 150〜180件に増加
- 残業:担当病棟で前任者と比べて月14時間削減
個人名は出さず、部署単位・月単位でまとめれば守秘義務も守れます。数字は一目で伝わる武器になります。
③ 交渉は「悪」ではないと理解する
条件交渉はお願いではなく「すり合わせ」です。
《例》
「私の希望は年収◯◯万円以上です。地域の相場や担当業務を踏まえ、この水準が適切と考えています。もし難しい場合は、夜勤頻度や外来負担の見直しとセットでご検討いただけると助かります。」
準備しておくだけで、不安や緊張に振り回されずに済みます。
転職活動でぶつかりやすい“4つの壁”


- 不安① 年収を上げたいと言っていいのか
→ 言って大丈夫です。病院側も長期的に働いてほしいからこそ、安心できる年収は大切です。 - 不安② 何度も落ちて心が折れそう
→ Kさんも5院目で決まりました。落ちるのは「相性やタイミング」の問題。市場価値ゼロではありません。 - 不安③ 職場バレが怖い
→ エージェント経由ならほぼ回避可能。連絡手段も調整できます。 - 不安④ 面接の想定質問が不安
→ 志望動機・これまでの改善実績・今後やりたいこと。この3つを1分で話せるよう準備すれば安心です。
病院薬剤師の転職で失敗しないためのチェックリスト
- 想定年収だけで判断せず、昇給幅や賞与実績も確認
- 夜勤や当直の頻度、残業のつき方を要チェック
- 病棟と薬剤部の動線は効率的か
- 現場の雰囲気(質問しやすいか、ピリピリしていないか)
- 退勤時の様子(フロアの明かりや残業者数はリアルな情報)
“病院を続けたいけど今がしんどい”あなたへ





ここまで読んで“でも、私には余裕がない…”と思った方もいるかもしれません。



お気持ちはわかります。私自身も決して労働時間が短い病院に勤めていたわけではありませんので。
なので、視野としては給与据え置きでも労働環境の改善が目指せる職場も私は視野に入れていました。
心が安定しないとまともに転職活動できませんので、腰掛けにはなってしまいますが、ありだと私は思います。結果的に私はそのような転職はしなかったですが、それはあくまで結果論です。
Kさんは「いきなり高年収を狙う」より「少し余裕のある職場へ」という選択肢も考えていました。
時間と心の余裕ができれば、資格の勉強や新しいプロジェクトに挑戦でき、中長期での年収アップにつながります。
キャリアは連続体です。大切なのは、一歩ずつ改善していくこと。
いますぐできる3ステップ
→担当した指導件数や業務改善の成果など、数字で示せる実績をA4用紙1枚に整理。面接での説得力が一気に高まります。
→ すぐ転職しなくてもOK。市場の求人相場や自分の評価を知るだけでも収入改善のヒントになります。
→ 提示された条件を今の給与・勤務環境と並べて検討。冷静に比較することで「転職すべきか」が客観的に判断できます。
転職は「やめる」ためのものではなく、「比べて選ぶ」ためのもの。残る選択もまた大正解です。
まとめ:病院薬剤師でも「病院のまま」年収アップは可能
病院薬剤師は、患者さんの近くで医療に貢献できる尊い仕事です。
一方で、若手の年収が400万円台にとどまり、不安を抱えるのも自然なこと。
Kさんのように、病院間での転職でも「可視化・数字・交渉」を意識すれば、年収200万円アップは十分可能です。
転職活動はノーリスクです。
「やっぱり今の病院がいい」と再確認できるのも立派な成果。
まずは一歩、情報を取りに行ってみませんか?



最後に、この記事を読んでいる後輩薬剤師さんへ、ひと言いただけますか?



「“病院で働き続けたい”という気持ちを諦めなくていいと思います。準備をして、数字で示して、言うべきことを言えば、必ず道は開けます。」
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