薬剤師として働き続ける中で、誰もが一度はこんな悩みや不安にぶつかるのではないでしょうか。

でも、大丈夫。面接は、ポイントを押さえて準備すれば、決して怖くありません。 むしろ、あなたの魅力や熱意をアピールできる絶好のチャンスなんです。

この記事では、キャリアに悩むすべての薬剤師さんが、自信を持って面接に臨めるように、私の経験を交えながら「面接の必勝法」を徹底解説します。

• 採用担当者が本当に知りたい「3つの本音」
• 【例文付き】避けては通れない頻出質問への完璧な回答術
• ライバルと差がつく「逆質問」の切り札
• うっかりやりがち！面接でのNG言動

この記事を読めば、あなたの経験やスキルを最大限にアピールし、理想の働き方を実現するための一歩を踏み出せますよ。

採用担当者はここを見ている！3つの重要ポイント

面接官は「この人を採用して、本当に大丈夫かな？」という視点であなたを見ています。その不安を「この人なら、安心して任せられる！」という期待に変えるために、特に大切なのが次の3つのポイントです。

ポイント1：将来性と貢献意欲

「この職場で長く、意欲的に働いてくれるか」は、採用側が最も知りたいことの一つです。これまでの経験をどう活かし、今後どう貢献していきたいか、前向きなビジョンを伝えましょう。

ポイント2：チームで働くための協調性

薬剤師の仕事は、チームプレーが基本です。周囲と円滑なコミュニケーションを取り、組織の一員として柔軟に行動できる姿勢を示すことが重要です。

ポイント3：ブランクや制約をカバーする計画性

ブランクがある方や、子育てなどで勤務時間に制約がある方は、「知識をどう補っているか」「急な欠勤にどう備えているか」を具体的に説明できると、採用側の不安を払拭できます。

OK例：ブランクのある方

OK例：子育て中の方

【回答例付き】薬剤師の面接・頻出質問15選

共通の質問

当薬局（病院）を志望した理由は何ですか？

地域医療への貢献を理念に掲げ、在宅医療にも力を入れている点に強く惹かれました。これまでの経験を活かしながら、貴院（貴社）の『かかりつけ機能』の強化に貢献したいと考えております。

前職の退職理由を教えてください。

前職では多くの経験を積ませていただきましたが、より患者様一人ひとりと深く向き合える環境で働きたいという思いが強くなりました。チーム医療を重視する貴院（貴社）の方針に共感し、志望いたしました。

りん’s Point! 

ネガティブな理由は避け、「前向きな転職」であることを伝えましょう。

あなたの長所と短所を教えてください。

長所は、目標達成のための段取りを考えて実行する計画性です。物事の優先順位をつけて効率的に進める力は、正確性とスピードが求められる調剤業務にも活かせると考えています。短所は、時に慎重になりすぎてしまう点です。そのため、一人で抱え込まず、周囲に早めに相談・報告することを常に心がけています。

今後のキャリアプランをどうお考えですか？

まずは、一日も早く業務に慣れ、戦力となれるよう努めます。将来的には、〇〇の分野（例：在宅医療、がん専門薬剤師など）で専門性を高めていきたいと考えております。貴院（貴社）での業務を通じて、認定薬剤師の資格取得も視野に入れております。

チームで働く上で、最も大切にしていることは何ですか？

報告・連絡・相談を徹底することです。特に調剤業務では、小さな疑問や気づきが医療安全に直結すると考えています。一人で判断せず、常に情報を共有し、チーム全体で患者様の安全を守る姿勢を大切にしたいです。

これまでの経験で、最もやりがいを感じたエピソードを教えてください。

前職で在宅医療を担当していた際、服薬管理が困難だった高齢の患者様に対し、ご家族やケアマネージャーと連携してお薬カレンダーや一包化を提案した結果、『おかげで安心して薬が飲めるようになった』と感謝の言葉をいただいたことです。多職種と連携し、患者様の生活に寄り添うことの重要性とやりがいを実感しました。

パソコンのスキルはどの程度ありますか？（電子薬歴の経験など）

Wordでの文書作成やExcelでのデータ入力・集計など、基本的な操作は問題なく行えます。前職では〇〇社（メーカー名）の電子薬歴を使用しておりましたので、基本的な操作には慣れております。

なぜ薬剤師になろうと思ったのですか？

学生時代に家族が病気になった際、親身に薬の説明をしてくださる薬剤師の姿に感銘を受け、私も薬の専門家として人を助けたいと思ったのがきっかけです。患者様の不安に寄り添える薬剤師でありたいという気持ちは、今も変わりません。

状況別の質問（ブランク・子育て・働き方など）

ブランク期間中は、どのように情報収集していましたか？

日本薬剤師会のメールマガジンを購読し、医薬品の最新情報や制度の変更を常に確認していました。また、PMDA（医薬品医療機器総合機構）のサイトで医薬品の安全性情報を定期的にチェックし、知識が古くならないよう努めておりました。復職後も、貴院（貴社）の研修制度などを活用し、継続的に学習していきたいです。

参考：PMDA（医薬品医療機器総合機構）安全性情報

育児と仕事の両立をどう考えていますか？

はい。保育園の利用に加え、夫（または両親）と協力して送迎や家事を分担する体制を整えています。限られた時間の中で効率的に業務をこなすため、常に優先順位を考えて行動することを意識しています。これは育児を通して身についたスキルでもあり、調剤業務のスピードと正確性の両立にも活かせると考えております。

お子さんが急に熱を出した場合、どう対応しますか？

第一に夫（または両親）に連絡し、対応を相談します。それが難しい場合は、事前に登録している病児保育を利用する予定です。ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、その分は他の日に調整させていただくなど、できる限り柔軟に対応したいと考えております。

残業や休日出勤はどの程度可能ですか？

（可能な場合）
はい、事前に調整させていただければ、月〇時間程度の残業や、月に〇回程度の土曜出勤は可能です。チームの状況に合わせて柔軟に対応したいと考えています。
（難しい場合）
申し訳ありません。家庭の事情で、現時点では定時での退勤を希望しております。その分、勤務時間内は集中して業務に取り組み、最大限の成果を出せるよう努めます。

希望する働き方（パート・時短勤務など）の理由を教えてください。

現在は子育て（または介護、自己研鑽など）に時間を確保したいため、まずは家庭と両立できる範囲で薬剤師としてのキャリアを継続したいと考えています。状況が変わり、時間に余裕ができましたら、正社員への登用も視野に入れ、より一層貢献していきたいと考えております。

これまで経験した主な科目を教えてください。

前職の〇〇薬局では、主に内科、小児科、皮膚科の処方箋を応需しておりました。特に小児科の処方箋が多かったため、散剤や水剤の調剤、保護者の方への丁寧な服薬指導には自信があります。

ストレスを感じた時、どのように解消していますか？

「仕事でプレッシャーを感じた際は、一度落ち着いて課題を整理し、優先順位をつけて一つずつ解決していくようにしています。プライベートでは、趣味の〇〇をしたり、友人と話したりしてリフレッシュしています。オンとオフの切り替えを大切にしています。」

ライバルに差をつける！好印象な「逆質問」リスト

• 貢献意欲を示す質問
  • 「一日でも早く戦力になるために、入職前に勉強しておくべきことがあれば教えてください。」
• キャリアアップへの意欲を示す質問
  • 「入職後の研修制度について、具体的に教えていただけますでしょうか？」
  • 「認定薬剤師の資格取得を支援する制度などはございますか？」
  • 参考：日本薬剤師研修センター｜研修認定薬剤師制度
• 働きやすさを確認する質問
  • 「子育てをしながら働いている方もいらっしゃいますか？また、急なお休みなどに備えて、どのようなサポート体制をとられていますか？」

うっかりやってない？面接でのNG行動・発言

① 清潔感のない身だしなみ
→ 意外と見られています。スーツのシワや髪型、爪の先まで清潔感を意識しましょう。

② ネガティブな退職理由
→ 「前職は人間関係が悪くて…」「忙しすぎた」はNG。「よりチーム医療に貢献できる環境で働きたい」など、ポジティブな言葉に変換する練習をしておきましょう。

③ 給与や待遇のことばかり聞く
→ もちろん大切なことですが、逆質問の場でいきなり聞くのは避けましょう。まずは仕事への意欲を見せることが先決です。待遇面は内定後や、転職エージェント経由で確認するのがスマートです。

まとめ：自信を持って、あなたらしい働き方を見つけよう

面接は、あなたを試す場ではなく、あなたと職場との相性を見るお見合いのようなものです。

この記事を参考に、あなたの言葉で、あなたの軸をしっかり持って臨めば、大丈夫。
これまでの経験で培ったプロ意識も、プライベートで得た学びも、すべてがあなたの魅力として相手に伝わります。

事前準備を万全にして、自信を持って、未来の職場への扉をノックしてくださいね。
あなたが理想のキャリアを歩めるよう、心から応援しています

そうは言っても…

•  自分に合った非公開求人を紹介してもらえる
•  履歴書や職務経歴書をプロの視点で添削してくれる
•  本番さながらの模擬面接で、客観的なアドバイスがもらえる
•  言いにくい給与や条件の交渉を代行してくれる

何より、キャリアのプロが伴走してくれる安心感は、一人で悩んでいた時には得られないものでした。

登録も相談も無料なので、「まずは情報収集だけ」という方も気軽に利用できますよ。あなたの市場価値を知る良い機会にもなります。

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